COLUMN

2015/11/25

こもまき

こもまきの写真

今日は寒い一日でした

 

今年はずいぶんと暖かい日が続いていたので、

これくらいが本当は当たり前なのかもしれませんが、、。

にしても・・・・寒かった~

 

みなさんもしっかりと防寒をしてくださいね

 

こちらも冬支度

 

こもまき

松の「コモ巻き」です。

 

 

日曜日にお客様との打ち合わせで岡崎市に行ってきました。

その道すがら、知立市から安城市にまたがる旧東海道の道沿いです。

とっても美しい松並木が残っていて、古いものだと樹齢200年以上のものもあるのだとか。

 

 

この「コモ巻き」なんだか腹巻みたいです。

寅さんか、バカボンのパパか

 

 

っが、防寒のためではないんです。

寒くなると松の木にいる毛虫たち(主に「マツカレハ」というけむしです)が

越冬のために地面に降りてくるんです

 

降りてくる途中で、地中の暖かさに勝るとも劣らないふかふかの布団のような

藁があるではありませんか!!

これは良いや、ここで一冬、越させていただくことにしますか。

 

ってな具合でそこで虫たちは越冬するのです。

 

そこで眠っている間にそっとコモを外して焼却処分。

毛虫たちは火葬されてお目ざめになられない

 

こんな仕組みなんです。

 

東海道の松並木

なので、このコモ巻き、わら縄を上と下の二カ所で巻いてあるのですが

上をゆるーくまいて、毛虫が入りやすいように、

下はきつく巻いて、地面に降りられないようにするのが正しいやり方と言われています。

 

 

 

っと、ここまでが正しい説明です。

 

 

でもでも

 

何となく経験から感じていることもあるんですね

 

 

「毛虫は冬でも木の上でけっこう越冬している」

と思うのです。

場所は風をよけられ枝と枝の股になっているところとか、

枯葉のたまったところとか、大きい松になると幹の割れ目の中とか

あらゆるところに暖かポイントはあるんですね。

それに最終幼齢になっている大きめの松毛虫は

コモ巻きをするもっと前に地面に降りている気もするんです

 

 

はたしてどれだけの効果があるんだろうか?

10mを超える大きな松に対して毛虫の防除の効果があるとしたら

2月頃にはあのコモの中には、たくさんの毛虫がびっしりと・・・・・。

 

ひぇーっ、という光景なのでしょう!

 

 

 

っと言っても、別に必要ないと思っている訳ではサラサラ無くて、

 

知立の松並木

 

だって、きれいじゃないですか。

冬が来るぞ、って気分が盛り上がる。

 

樹齢200年ってことは江戸時代からある松ってことですよね。

東海道に馬が行き交い、やじさんきたさんみたいな人々が歩いていた姿を

知っている松がいるんですよね。

その松並木を大事にしている現代の人の気持ちが伝わる景色ですよね。

 

 

どんな役割であろうと、

いつまでも有って欲しい景色ですね

 

安城の松並木

 

 

やっぱり、腹巻にみえるな

 

 

 

青木作庭舎