COLUMN

2023/10/16

親方との仕事

親方との仕事の写真

先日のとある日曜日、うれしい出来事がありました。

 

滋賀県での修業時代の親方と一緒に仕事をする機会をいただけました。

とある理由で去年の今頃に連絡があり、岐阜のお寺の庭の剪定を手伝って欲しいとのこと

 

修業時代と変わらない車、青いダンプを良く運転していました。

 

 

当日は僕が一番最初に勤めた造園会社の社員の方々も応援に来てました。

その会社は江戸時代から続く老舗で

滋賀県の造園屋さんの中では大きな会社です。

 

僕がその会社に入って一年目の時、OBだった親方のところに休日アルバイトに行き

「こんな仕事を覚えたい!」

ということで親方の下での修業が始まりました。

 

あれから25年、独立して20年経った今

お声を掛けていただき一緒に仕事をする日が来るとは、

なんとも嬉しいおはなしです

 

大学を卒業して入社一年目のぼくにとっては会社の先輩は

みなさん仕事ができて、かっこよく、あこがれる方ばかりでしたが、

中でも今回応援に来ていた先輩は僕が一年目の時、

キャリア10年、若手の中ではバリバリの兄貴的な存在の主任さんでした

 

おっとこ前なマスクとやさしい笑顔で、みんなに慕われて

おまけに仕事は何でもできる、あこがれの先輩でした。

お互い歳はとりましたが、全く変わらない当時のまんまでした

 

老舗の造園会社の入社一年目などは大した現場にも連れて行ってもらえず、

掃除や水やり、資材置き場の管理などばかりで

その先輩とも一緒に仕事をすることはほとんどありませんでした。

 

春先の公共工事がひと段落ついた時期に資材置き場の整理に行ったとき

樫の木の剪定をその先輩に教えてもらったのがすごく印象に残っています。

 

わずか一年だけで親方のところに修業に出た僕ですが

その先輩は

「青木とは入ってすぐ生垣の剪定に一緒に行ったやんか」

と僕がすっかり忘れてしまっていたことまで覚えていてくれました。

 

 

なんともうれしい・・・

 

 

あの頃、その先輩に、親方に、自分はどんな感じに映っていたんだろうか

思い返せば修業時代は一所懸命仕事をしていましたし、

若さゆえの反発や根拠のない自信から

親方に迷惑をかけることもたくさんあっただろうと思います。

そんなこんなも20年経ったからこそ、声を掛けていただけたのか?

 

・・・20年もかかったのか?

 

 

 

その日一緒に来ていた同じ会社の僕の2年後輩の職人さん、

僕は一年でやめてしまったので会社では一緒に仕事はしていないのですが

親方のところに応援に来てくれたことがあったので、思わず

 

「あの頃の俺ってどんなだった?調子に乗って偉そうなこと言ってなかった?」

 

なんて聞いてしまいました。

 

 

そして独立して約20年経った今、自分はどんな風に映るんだろうか

 

その日はとにかく

「おぉ、青木もそれなりの職人になったやんけ」

て、思ってもらいたくて

 

顔には出しませんでしたが、

とにかくそう思ってもらいたくて

 

それが親方や先輩に対する恩返しだと思って

涼しい顔をして、かなり張り切ってました。

 

3人で登った松

松の剪定 本願寺岐阜別院

 

楽しかった、とっても。

 

 

先輩とは初めて上る松、あの頃一緒に木に上れる日が来るとは思っていなかったです。

 

そして親方とは飽きるほど、一緒に大きな松に上がりました。

とにかく親方より早く、きれいに、絶対負けない!と張り切っていたあの頃

 

修業時代に戻って、何も考えずに一所懸命仕事をする楽しさを思い出させてもらえました。

 

たぶん、いやぜったい僕のホームページも、このコラムも読むような方々ではないので

ここだけの感謝のラブレターです。

 

来年もご一緒できれば、なおうれしい

 

 

お声がかからなかったら、今の僕の評価は・・・

 

 

いやいやっ、

 

 

ほんとに楽しかったです

ありがとうございました

 

琵琶湖

青木作庭舎