COLUMN

2016/03/01

早春の花

早春の花の写真

先日、お客様のお家へ打ち合わせに行ったときに

スノードロップが咲いていました

 

スノードロップ

まだ木々は芽吹き前、でも枝の先がほんのり赤みを帯びてきて

目を覚ましかけているなぁ、と感じるころ

一足先に春を感じる花ですね。

 

 

スノードロップはヒガンバナの仲間で早春に花が咲き、

夏前までに栄養を蓄えてまた夏ごろには休眠してしまいます。

(ヒガンバナは9月ごろに咲いて冬にまた休眠します)

 

庭の中に植えてあると、夏には消えてしまうので、

その存在自体を忘れてしまいがちですが、

春一番、まだまだ少し寂しい庭の中にひときわ可憐な姿を見せると

 

(『そういえば』いたんだね)

 

って感じでちょっとお得な気持ちになるし

ことさらかわいらしく思えるものです。

 

 

春一番に咲く花にはこんな生活サイクルのものが多くあります。

スイセンやカタクリ、ニリンソウなんかも同じように

春先の短い間だけ活動して早々に休眠してしまいます。

 

 

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こちらはカタクリです

 

 

葉っぱは年中あるのですがクリスマスローズも

活発に葉っぱを増やすのは春先のみで、夏前には活動が鈍くなり休眠するといわれています。

クリスマスローズ

 

植物は生き残るために、いろいろな作戦を立てているんですね。

 

これらの春先に咲く植物たちはみんな、夏には日陰になってしまう落葉樹の下で

ほかのライバルがの植物がまだ眠っている間に、

 

「眠い・・・・、寒い・・・・。」と思いながらも、

 

がんばって繁殖してしまおうという作戦を立てているのです。

 

 

低い草丈のものが多いですよね

ライバルが少ないので、草丈も大きくする必要が無いのもメリットなんです

 

 

でも、まだまだ寒い季節なので、ライバルも少ない代わりに

受粉してくれる虫たちも少ない。

 

 

 

・・・・・っと思いきや、

 

 

日本ミツバチなどはすでにこの季節ぶんぶん飛び回り

ひっきりなしに花粉やミツを運んでいるんですよ。

よくみると梅の花なんかにもたくさんミツバチが来ているんですよ。

まあ、当然ですよね。毎年梅の実はなっているんですから。

 

梅の花も大喜び。

 

彼女たちにとっては、4月初旬から始まる

新しい嬢王蜂が飛び立つための環境を

整える、頑張り時なんですね。

 

 

人間が思っているより春は早く来ているのかもしれませんね。

 

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青木作庭舎