秋らしくなってきましたね。
朝晩は少し肌寒く感じます。朝、玄関を出るとひんやりとした空気がきもちいい。
僕らの仕事は夏は暑く、冬は寒い(当たり前ですが)仕事なので
お客さんからは季節、季節で
「暑くて(寒くて)大変ですねえ、お仕事してもらうのがなんだか申し訳ないです」
なんて言われるのもあるあるって感じなんですが、
この季節は最高です、外で仕事しているよろこび。
そしてこの季節ならではのみんなが知っているこの花
キンモクセイです
意外とみなさんこの距離でまじまじと見たこと無いのではないですか?
キンモクセイって一つの「香りの塊」としての認識しているんじゃないかっていうくらい
花よりもその香りの印象が強いですよね。
毎年必ずこの季節になると街中にあふれるこの香り。
今年はここ愛知県では「当たり年」のようです。
長くこの仕事にたずさわっていると、少しずつ違うことにも気が付くんです。
今年は咲き始めが遅くて数が多い気がします。
早い年は2週間くらい前から咲き始めて、
その後2週間くらい後に2度目の満開がくることもあります。
ここ何年かは2回に分けて咲くことが多かった気がしますが、
そのメカニズムや、1度目と2度目が同じ木で2回咲いていて、咲く時期が違うのか?
2度咲きは別の木なのか?そこら辺は分かりません。
っというのもこの季節はお庭の剪定作業をしていることが多く、
一度お伺いしたお宅に2週間後にもう一度お伺いする、
ってことはほとんど無いわけでして・・・。
お花満開の時にハサミを入れなくてはいけないこともしばしば。
キンモクセイの香りに包まれての作業
こんな時は車の中に剪定した枝を、ペットボトルに活けて。
剪定作業をしていると幼稚園へ向かう親子が通り
「いいにおいだねぇ」
「キンモクセイっていうのよ」
なんて会話をしながら通り過ぎます。
こんな時はうれしい気持ちで「持って行きますか?」なんて
声をかけたいくらいの気分になったり、
「良い季節に剪定してしまってゴメンね」って気分になったり・・・。
でもでも、キンモクセイは古い枝、新しい枝、両方に花芽をつけるので、
けっこう奥の方まで咲いています。
なので今年のような当たり年は剪定が終わった後でも
しっかり花が残っていて楽しめる木です。
それに花芽を形成するのが8月頃かららしいので、
6-7月に剪定しても花芽をとばしてしまうこともないようです。
(それでも花は少なくなる気はしますが)
それでいてしっかり茂り、日陰でも育つし、強剪定にもできるので
大きさもコントロールしやすい。
つまり目隠しや庭の背景などにぴったりの木なんですね。
昔からお庭で使われているのにはやっぱり色々な理由があるのですね。
今年は咲く時期が遅めなので多分一回だけでしょうね。
秋の穏やかなひととき、至福の時間。
ずっとこの季節ならいいのに。