こんばんは、
書き始めると、続けて書きたくなります。
っと言うとすぐに書かなくなりそうですが・・・・。
今日はちょっと庭に使う材料のおはなしなんかを少し
今年の6月に庭の勉強会の一環として、
岐阜県の庭師さんのところにみんなで見学会に行きました。
そこで出会った石が
「気良石(けらいし)」です。
こんな石
見学に行った日は朝方雨が降っていたので
雨に濡れた状態の写真です。
この石の特徴が良く出る使い方が「小端積み」です
これが小端積みです。
石の面積の小さい方(小端)を表に出し、層状に積んでいく石積みです。
どうですか?洋風な感じにも和風な感じにもできそうな雰囲気
どっちつかずで僕みたい、いやっ、僕好みです
僕の作る庭は「都会の香り」や「ヨーロッパの息吹」
みたいなものでは無く、かといって「純和風」なものでもない
優しく、肩ひじ張らない自然な雰囲気が好きなので
・・・こんな石使ってみたい。
やはり、その土地に近いところで出る材料というのは
土地になじみやすいと思うのです。
この石積みはこの石を販売している方が積んだものです。
やはりこの石のことを知りつくしている感じで
大小のバランス、石の顔の選び方や適度な崩し加減
さすが!といった感じです。
何カ所かお庭を見せていただいたのですが、
ホントに顔の見せ方、積み方の硬さ柔らかさで
時に厳しく、時に優しく、時に明るく、時にしっとりと
色々な雰囲気を出せるものだと感心しました。
そんな石、積む機会がやってきました。
実は自分の仕事では無く、その勉強会の先輩の仕事のお手伝いで
この石積みの部分を任せていただきました。
しかしながらいきなりの難問でした。
今ある石組の上に小端積みしていくということ
しかも小端積みをすることを前提で組んだわけではない石組
こんな感じ
丸窓をくりぬいたりなんともムズカシイ。
しかも上から水を流すらしく、
水が流れて美しいように、あまりきちっと積まないでほしいとのこと。
最大の難所は
壁の中に埋まった石を見せながらの小端積み
うーーん、
橋を渡す石の長さ厚み、位置を考えながらの作業
なにより石積み自体の強度がしっかりしてなくては
美しく見えないし、そもそも危ない。
うーーん。。。
でも何とか形になりました。
この埋まった石が滝口の背石になるようなイメージで積んでみました。
下が池になる予定の場所なので足場も悪く
前の日に積んだ石に次の日足をかけれるように考えて
積んでいき
石をもって登って、降りて、ノミをたたいて、
また登って。
筋肉痛がもう・・・・。
優しい自然な雰囲気というより
「威厳のある日本庭園」
を意識しました。
いや、
「意識して」
なんてカッコ良く書きましたが
石をもって登って降りてを繰り返すうちに
「自然に」厳しい表情の石積みになったのかも・・・・・。
筋肉痛に耐える石積み
これこそまさに僕の目指す「自然の」いや「必然の」雰囲気
ってところでしょうか。
今設計中のお庭が正式に決まれば、
春にはまたこの気良石を使った石積みをする予定です。
今度は柔らかくつんでみようかな
自然にね