今日は今年の春先に作った庭のおはなし
とっても広いお庭の作り替えの工事だったのですが、
細長く家から見た時の奥行きは3mほど
すぐ隣には隣家の壁や窓。
なので背景に絵になるものをと考えて
小端積みをしました
今回はインドネシアの小端石を使ったのですが
雰囲気は日本の丹波石に似ているような気がします。
設計して、準備に取り掛かり、材料屋さんに発注しようかと電話すると
「その石ね~、もう在庫限りなんですよ~」
(・・・なぬ?)
「何㎡積みますか?」
「10-11㎡かな、予定では2t、100束」
「今、在庫108束です」
なぬっ!!
「とりあえず全部確保!!」
聞けばインドネシアの現地の会社が倒産したとのこと。
もともと奥地の採石場で取り出しが難しくなってきているという話は聞いていたのですが。
そうきたか。
大体、石積みをするときは使いにくい石が必ずあるので1,2割は余分に仕入れて
ゆとりをもって仕事をするのですが、
ギリギリかぁー
材料屋さんが1tで○○㎡積めますよといっても
それより余分にかかることもあるし。
ましてや、ここも積んで、高さもも少し上げたいかな~
なんて現場での微調整なんてとてもできない
どうする?
やるしかない。
でもとりあえず足り無くなったらどうにもならないので
お客さんには事情を説明して
後ろの躯体のブロックを一段減らして鉄筋だけ出しておいて
最悪のケース20cm低くできるようにしてスタート。
パレットから石を取り出してみて
またハプニング!
「あれ??石ちいさくない?」
以前使った時より石のサイズが全体に小さい・・・・。
小さいことで何が困るか。
時間がかかるんです
石積みって、大きくても小さくても一つの石を据えるのにかかる時間というのは
あまり変わらない場合が多いんです。
進まない・・・・。
しかしやるしかない!
毎日
「やれば終わる、やらねば終わらない」
と呪文のように呟きながら石を積む。
・・・で、
数はピッタリ。
当初の予定通りの高さにでき、残りの石は5束ほど。
いい仕事しますねー。
おまけに、石が小さかった分だけ手仕事感が伝わる素朴な仕上がり。
お客さんが好きなターシャの庭。
とは違いますが、そのエッセンスは感じさせる
ぬくもりのある石積みになりました。
![ヴィンテージレンガと小端積み](https://aoki-sakuteisha.com/wp-content/uploads/2017/09/P6223203-1-620x465.jpg)
上には無垢の板塀を乗せ
ヴィンテージのレンがのアプローチ組み合わせて
素敵な庭になりました。
わざわいを転じて福となす
でした
(インターネット非公開希望のため材料のみの掲載です)