今日は土壁のお話の続き
何となく、月一回のペースでという事になり
8月の下旬石積みと屋根などを。
前回は緑西会のメンバーで先輩方が中心だったのですが、
今回は同年代の庭園協会のメンバーも何人か来てくれました。
(といってもみなさんほぼ年上の方ばかりですが)
土壁は2スパンに分かれて、1つは瓦の層積みで腰積みをして、鉄板の屋根を
もう1つは気良石で腰積みをして、瓦屋根を葺くデザインに。
やはり前回の解体作業と同じように
作業開始から徐々に何となく役割分担が進んできて。
僕は幹事という事もあり、あっちへウロウロ、こっちへちょこまか。
足り無い材料をホームセンターに買いに行ったり雑用係、ですか。
瓦積みの方はこんな感じ
なぜかハンチング帽率が高いグループ。
割り付け、高さなどなど、どんどん話し合いながら進みます。
高見庭苑さん、今井庭苑さん、ともに緑西会の(庭園協会にも所属、というか高見さんは庭園協会愛知県支部長)
尊敬する先輩方なので、息もぴったり。
こちらは気良石の腰積みグループ
庭園協会の愛知県支部のメンバーです。
石積みは共同作業というより、一定のスパンを各自が担当するという形なので
微妙にみんな気合が入る、がんばる、さぐる。
いや、みんな普段の現場と同じなのかもしれませんが。
ぼくも一部参加させてもらいましたが、少なくとも僕はいつもよりがんばっていた。??
普段の現場で頑張っていないわけでは無いですよ。
でも、なんとなく。いいとこ見せたいじゃないですか。本音は。
わずか3m弱の間に4人が並ぶ。
高い人口密度、おっさんたち。
僕は早々に普段石積みをあまりしない若手にバトンタッチ。
ワークショップ形式の良いところは普段できないことをやって見れること。
挑戦だし、実験です。
彼もとっても上手に石積みしていました。
そして午後からは屋根と木舞掻き
鉄板の屋根と瓦屋根に分けて
鉄板の屋根は片流れで。
鉄という素材を庭の中で色々と使いこなす高見庭苑さんデザイン
コレコレ、こういう僕にない引き出しをのぞいて見たいんです。
見ていただくとわかるように木舞は土間コンクリートなどに使う
ワイヤーメッシュという素材です。
普通は3センチ幅くらいに割った竹を格子状に編んでいくのですが、
こちらも初挑戦。
かなり時間の短縮になる面白いアイデア。
うまく土がくっつくのか?
メッシュが錆びて錆色が表面に浮いてこないか?
いろんな不安要素はありますが、
「やってみなはれ」の精神で実験、実験。
そしてこちらも実験
これは緑西会に所属する鬼瓦師、「鬼福」さんの実験。
波型でもなく、桟もなく、よりシンプルにすっきりした形の塀瓦をという事で
試作品の実験の場に使ってもらいました。
定例会で話し合いを進めて形を決めたり。
雨仕舞、どうなるかな?
こちらも不安と期待の入り混じる気分です
そして今日の作業終了。
あとは土を塗るだけ
ワクワクします、新しいことをやるって。
色々なことを試せる
しっぱいしてもいいんです
お金をいただかない仕事ってスバラシイ。
たまにはね
みんなで分担して積んだ石
見ていたせいもあると思いますが、
やっぱり、それぞれ人によって個性が出るなぁー、と思いました。
パッと見はわからないですかね。
見ていたからかな?
次回はいよいよドロコン塗りの作業です。