COLUMN

2019/11/13

曲線のウッドデッキを作る

曲線のウッドデッキを作るの写真

自宅のウッドデッキをやり直しました。

作ってから14年くらいかな?

 

その当時、ウッドデッキにはカナダ産のウェスタンレッドシダーという材を使っていました。

レッドシダーの長所は柔らかく加工しやすい、

そして何より生産管理されており無計画に森林伐採されたされたものでは無い

というところが良いと考えていました。

 

しかし、年々価格が上がってきて・・・

 

という頃に出会ったのが、「エコアコールウッド」

 

杉にフェノール樹脂というものを注入して高分子化しているもので

耐用年数20-25年ほどらしいデス。

フェノール樹脂加工といっても見た目や触り心地は普通の木材と同じで

燃やしても有害物質は出ないらしいです。

なにより良いところが、

レッドシダーの長所にさらにプラスして「国産の間伐材を使っている」ところ

日本の森を適正に管理する一助になるということはとってもイイ!

地産地消が自然なのではないでしょうか?

 

 

っと、前置きが長くなってしまいましたが、

自宅のウッドデッキですのでそれなりに適正に管理しておりました。

2年に1回程度は浸透性のオイルステンの塗料を塗り、

ウッドデッキの上にはなるべく植木鉢などを置かない。

こんなことに気をつければ、14年は持ちます。

もちろん環境や使い方でもう少し寿命が短いところも有りますし、

お客さんのところで施工したウッドデッキで14年目を迎え、

まだまだ持ちそうなものもあります。

 

我が家ももう少し持ったのかも?っというところでしたが、

自宅をリフォームしたのをきっかけにウッドデッキもやり直すことに。

 

 

せっかくなのでお客さんの所ではあまりやら無いことをやってみようという事で、

柔らかな曲線を描いたウッドデッキに

 

 

といっても、いままでも曲線を使ったウッドデッキはいくつも作ってきました。

 

曲線のウッドデッキ

ウッドデッキ

 

しかし、どれも家に対して床板の張り方は平行、あるいは直角

 

 

今回はそこも、アレンジして

 

 

 

 

 

建物に対して斜めに板を、

そして色もさわやかなスカイブルーに

 

試してみるとなかなか良い色。

我が家は森に囲まれていて日陰がちなのですが、

パッと明るい雰囲気になりました。これも自宅ならではの試み

 

材を斜めに張ったのは、

「この形のウッドデッキにしたい!」

「板を斜めにしなければかなり鋭角な角度の加工が必要」

ということに気づいてしまったから。

 

 

この「R」+「斜め張り」。

とにかく材量の拾い出しからの寸法決定、きれいなRにする現地合わせから加工時間

根太の角度出し、根太の間隔。

どれをとってもやたらめったらめんどくさい・・・。

 

時間がかかる。

 

こころ折れそう・・・・・・。

 

 

仕事の合間をぬって休みの日に少しづつ

 

同じサイズでも四角で床板が家に対して平行や直角ならば

束石の据え付けから始めても、一人で2日ってところですが、

CADで拾い出した寸法とにらめっこ

ふつうのウッドデッキの数倍の手間がかかりました。

 

 

 

しかし、そんな甲斐があって、とってもお気に入りの素敵なものになりました。

曲線が柔らかい印象にしてくれますし、

斜めのラインも庭のアクセント、変化をつけてくれるので

デザイン的にはとても有効な手法になるな、という手ごたえ。

 

自己満足でしょうか?

 

 

ただ

お客様のお庭のプランニングに取り入れるかどうかは

 

 

 

ちょっと考えます。

頭からけむりがでそうなので。

 

 

 

 

でも、ご希望があればよろこんで、

 

 

 

けむりをだします

 

 

 

エコアコールウッド

 

イイ色デスヨネ

 

 

こちらは実家のウッドデッキ。

情熱の、赤!!

 

写真でみるよりずっと違和感は無いです。ホントです

ウッドデッキの色でお庭のアクセントというのもおススメです。

 

 

 

青木作庭舎