ヤマボウシ、ダンコウバイ
敷石の庭豊明市M様邸
エリア | 愛知県豊明市 |
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面積 | 30㎡ |
使用植物 | |
使用材料 | インドネシア安山岩(つくばい・乱石)、美濃石 |
ホームページを見てお問い合わせをいただいたMさんのお庭のご依頼はフェンスのやり変えがスタートでした。比較的車通りのある通りに面したお庭でしたので頑丈で防犯上隠し過ぎないものとのご希望でしたので、お話し合いを重ねて、ウリンの柱とメッシュフェンスで作られた落ち着きのある優しい温もりのあるフェンスになりました。
せっかくフェンスをやりかえるのだから、この際お庭もお手入れがしやすく、雰囲気の良いものにしたいとおっしゃっていただいたので、お庭の中も併せてのデザインになりました。既存の樹木はかんきつ類や、梅、ももなど実のなるものが多く、ご夫婦ともその木々に来る野鳥の姿を楽しんでいらっしゃる様子でしたので、バードバスを取り入れたものが良いと思いました。既存の石を処分するのかというところでも迷いましたが、使えるものは使ってほしいということでしたので、和室の応接間のような部屋の前に少し和風を意識したバードバスにしました。大理石風の白い天使のオブジェのようなものがいくつかありましたので、それらと和風の景石を違和感なくつなげる素材として、優しい自然味のある敷石素材でそれらをつなげてみることにしました。
細長いスペースで、既存の樹木も4m以上の木が何本もありましたので、その条件を最大限に生かすように、木々の幹とぬうように歩く敷石で奥深い庭を表現しました。それぞれの部屋からも庭に降りた時もこの「樹木と敷石」の美しさで見せる、ということを意識して作りました。
奥様はいつお伺いしてもお庭をきれいにされており、さりげなく野鳥のエサなんかも置いてあるので、やはり鳥がお好きなんだな、このバードバスにシジュウカラやメジロが来るといいなぁ、なんて想像してお手入れにお伺いしています
何年も前主人が取り付けたフェンスが大風で倒れ、小さな庭に無計画で植えた木々が雑然としていました。
どんな庭にしたいかはっきりとイメージのない私たちに根気強くお付き合いいただきやっと着工の運びとなりました。庭にある多くの木の移し替えから始まり、敷石の細かな造作、手作りのフェンスやポスト、素敵なつくばい、予定になかった石組など、予算内で最大限以上のお仕事をしていただけたと思いました。何より木や草花に対してとても愛情を持っておられる方と感じました。お庭が出来上がった時毎朝一番に眺めては幸せな気持ちになりました。年を重ねてもっとよい庭になったらいいなと思っています。