アオハダ、イロハモミジ、ダイコンドラ、リピア、アガパンサスなど
シャビーでジャンクな田舎屋の庭名古屋市Y様邸
エリア | 名古屋市 |
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面積 | 140㎡ |
使用植物 | |
使用材料 | みかげ板石、木曽石、三河荒壁土、その他既存のカメなど |
ホームページを見てお問い合わせをいただいたYさん。ご依頼は裏庭です。
昔ながらの広い敷地の中の裏庭で、畑にしようとしたこともあったようですが、ご夫婦共働きでお忙しい方なので、雑草の生い茂る広い場所という感じになってしまっていました。
ご希望は蔵と家との間に置いてあった昔ながらの「木枠のガラス窓を使って欲しい」ということと、「ジャンクな雰囲気に」ということでした。
庭の片隅や農機具小屋の中など至るところに大きなカメとか古瓦とかがゴロゴロと。これらを使って懐かしくて、楽しい、そんな庭を作ってみようということになりました。
中心は木枠のガラス窓の引き戸を使った物置小屋。土壁と腰板張りで屋根は杉皮で葺いて、竹の雨どいなど昔の農機具小屋のように。その周りに立ち枯れていた大きなクロガネモチの枯れ木を使って枠のようなものを作り、そこの中を作業スペースのような感じで。
次にポイントとなったのはこちらも大量に置いてあった古瓦を使った土塀。
遊び心をきかせて中にカメを埋め込んで植栽もしてみました。
そして井戸ポンプ。こちらは当初ホントに井戸を掘ろうかという案も出たのですが、出るかどうかというリスク、掘るための騒音などで断念し雨水を集めて水が出るようなプランになりました。敷石は全て角と表面をビシャンで加工し柔らかく古びた雰囲気が出るようにひと手間加えて。
後のところは大枠だけ決めて、あとは出たとこ勝負、やりながらどんどんアイディアを出して行くという感じで提供いただいた素材をふんだんに使い、楽しくちょっとくすぐるようなものを色々と。
なるべくお手入れが少なく済むように、最低限の場所の草取りだけであとは雑草が生え放題でも成り立つように植栽も自然任せです。それでも季節の中でイヌタデ、ゲンノショウコ、エノコログサにヒメジョオンやセイタカアワダチソウまで「美しい」雑草の花々が季節を彩り、主庭とは一味違う温かい優しい庭になったのではないでしょうか
廃材を利用していただいた所が良かった。子供は裏庭を気にいってくれていますが、雑草と蚊の対策をもっとやればよかったと思います。使っていて「こうすれば良かった」と思うところがあるので、もう少し計画時に時間をかければ良かったとも思います。
青木作庭舎より
<僕自身も想定以上に雑草が生えるなと思っています。裏が水路ということもあり、雑草のやぶの中には蚊がいっぱいいるのでしょうね。今後雑草対策を中心にもう少し改良していければと思っています。>