基本方針

庭造りの姿勢や考え方など、青木作庭舎の基本方針。迷ったときはいつもここに立ち返り、プランや施工方法を練ることにしています。

なぜ庭を作るのか

よい庭があると毎日が豊かになります。
春の芽吹き、夏の木陰、秋の紅葉、冬の陽だまり、小鳥のさえずりや水浴び。自宅で小さな季節の変化を感じて暮らすのはすばらしいものです。
お茶を飲むスペースがあれば自慢のリビングが一つ増えたことにもなります。
そんな可能性のあるスペースが一坪でもあるならば、雑草を生やしておくだけではもったいない。長く愛する場所にしましょう。草取りだってきっと楽しくなりますよ。また庭は家を引き立てます。せっかく一生で一番ともいえる買い物をしたならばより良く見えたほうがきっと良いです。
庭を作る前と後ではこんなに違うものかと思うほど、家が街になじみ暖かな存在になったり、はたまたより上質に見えたりするものです。
そしてそれは街全体を美しくするのです。

和風の庭のイメージ

どんな庭を作るのか

庭の好みは人それぞれですが、私の好きな庭は風を感じ季節を感じる自然味ある庭・小さい頃遊びまわった雑木林や学生時代を過ごした長野の山々。その全てが大好きで今の価値観を作っているといってもいいぐらいです。
もちろん自然そのままを持ってくることは難しいことですが。そこで感じる雰囲気やエッセンス等を少しでも表現できればと思っています。
そして庭が生活の一部になる。テラスで友人や家族とお茶を飲み、親子で芝生で遊んだり、家庭菜園で畑仕事をして、洗濯物を干す。
犬と遊ぶなんてのもいいですね。
その生活全てを取り込み、それでいて美しい庭になる。見て使って、愛される庭。
今までたくさんの庭を見てきましたが一つだけ断言できること。誰がいつ作ったどんな庭であろうと家の人に愛されている庭は無条件に美しい。そんな愛される庭を一緒に作りたいです。

テラスのあるの庭のイメージ

設計(デザイン)をするときに心がけること

それは必然の積み重ねが生み出す美しさです。
お隣や道路からの視線が気になるところなら…、
風当たりが強い方向はこちらだから…、
物置や物干しざおなど必要なものと景色を両立させてなおかつそれを使うために無理のない動線は…、
水はけが悪いので高低差や勾配をこう取れば…、
などなど。
普段の生活の中でちょっと気になる所を補うようなデザイン、土地の持つ長所を生かすデザイン。
家の中から、駐車場から、勝手口からの自然な動線。
それでいて視線の集め方、奥行きを意識させるデザイン。

そんなことを大切にし、当たり前に使いやすく、室内と庭が違和感なくつながる。
そんなことの積み重ねが実は本当に美しいデザインにつながる。

そんなことを考えながら設計しています。

石畳の間から生えるグラウンドカバーのイメージ

選ぶ素材(材料)について

なるべく本物を使うことを心がけています。
「本物って何?」

僕の考える本物とは、「何かをまねしたものでは無いこと」です。
例えばレンガはレンガとして使われます(当たり前ですね)がレンガが積んであるように見えるタイルやサイディング、竹に見えるプラスティックのパネル。石を貼っているように見えるコンクリート製品。

もちろんTPOによってそれらの物が必要な場所は必ずあります。
しかし「ここは!」というところでは本物の素材を使いたい。
何かに似せたものは作った時が一番良くて、年を経るごとに色あせてしまいます。
でも、本物の素材は年を重ねるほどに味わいを増し、土地になじみ美しくなっていきます。
庭は作った時が完成ではなく毎日毎日良くなっていくものだと考えています。
皆さんがお庭で過ごす時間は私たちが作り終わった時からが始まりですから長い時間をかけてゆっくりと熟成していく、そんな庭と暮らしたいと思いませんか?

実のなる木のイメージ